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『写真』の意味

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広告業界のオモシロイところは、毎日、違った体験ができることである。

ことにウチの会社はボスが「コピーライターといえども、なんでもできる

ようになりなさい」という、ありがたい教育方針の人なので、私も海外ロケに

行ってディレクションしたり、大きなプロジェクトで広告代理店の営業サンの

ような仕切りをやったり、およそコピーライターとは無縁の仕事をさせて

もらえる。オフィスでおとなしくコピーを書いていると「あ、そうだ。私って

コピーライターだったっけ」と思い出す始末である。

7月某日。この日はフォトコンテスト審査会を仕切ることになった。まずは

士気を高めるために、ビジネスランチ。クライアントさんが気を遣ってくださって、

私のお財布では食べられないような高級イタリアンレストランに審査員の

先生といっしょに招待してくださった。前回のビジネスランチで、アメリカの

ビジネス社会のように優雅に会話を楽しみつつ、ナプキンで楚々と口元を

拭うなどといった光景は期待できないと学習していたので、モクモクと

食べる男性陣に混じっていても、今回はたいして落胆せずに済んだ。

経験は人を育てるのである。

Phototree

そのレストランにセピアの写真を使ったオブジェがあった。NYから日本に

初出店というだけあって、装飾もコジャレている。ふむふむと感心しつつ、

やっぱり『写真』というのは、やっぱり印画紙に焼いて初めて『写真』に

なるんだよなと思った。今はみんなデジカメやケータイで撮って、データを

PCにぶちこんでオシマイとなってしまっているが、それではまだ『データ』の

粋である。『写真』に昇格するには、やっぱり印画紙に焼かないと『写真』

とは呼べない。

今の若いママさんたちはアルバム作りをまったくしないのだという。

デジカメで撮ってPCにぶちこみ、ブログアップして終了。子どもたちが

大きくなった時、成長記録を綴ったアルバムがないなんて、どんなに淋しい

想いをするだろう。自分が愛された記録。それはPC画面で見ればいいって

ものじゃない。親が簡易ではあっても編集を考えながら一枚一枚、写真を

大切に貼ってくれたページを手でめくることに、意義があるのだと思う。

第一、PCが壊れたり、ブログを管理している会社が倒産してブログ自体が

消滅してしまったら、どうするのだ。

世のお母さんたち、デジカメで撮ったら、必ずプリントするようにしましょう。

そして、ただ羅列するだけでもいいから、アルバムを作ってあげてください。

子どもたちが成長する過程でなにかに躓いた時、愛されて育った記録が

きっと彼らを救うはずです。

母が厳しい人で、モノ心ついてからは叱られた記憶しかない私でさえ、

赤ん坊から幼児期のページを見ると、ほのぼのとする。グレずにまっすぐ

育ったのも、このアルバムのおかげである。

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コメント

チヨカさん

かくいう私も‘箱にぶちこみ派’です。けど、それでも
いいと思ってる。とりあえず印画紙にしておけば、ね。
仕事しながらでは、なかなか時間は作れないし。
写真箱の中身を整理するのは、仕事をリタイアした老後に
とっておこうと思ってるんざますの。チヨカちゃんだって
自分のは整理しなくても、ベビちゃんの分はちゃんと
アルバム作りしてあげるよ、きっと。

投稿: tama | 2007.08.06 13:57

その通りだよなぁ〜と深く思います。やっぱり印刷しないと写真じゃなくって、データなんだよね…。あと、アルバムはやっぱり大事。手に取って見られるものって、なくなっちゃいけないなと思います!とかいいながら、プリントした写真を整理できずに箱にぶちこんでいる私ですけど…。ものぐさが直る薬あったら教えてくださーい。

投稿: チヨカ | 2007.08.06 13:45

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