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2007年2月

オババ軍団、来訪

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Ohinasama2  

私には強力&強烈な親戚軍団がいる。正月や祭り、お盆などなにかの

行事ごとに全員が五反田の祖母の家に集まると、巨大コミュニティとなり、

合宿所の様相を呈していた。その大集団に、赤ん坊の頃から他のいとこ

たちといっしょに投げ込まれて、もまれたり、怒られたり、遊んだりしている

うちに、個の意見などまったく通らない世の中の道理をしっかりと勉強した。

中でも母方のオババ軍団(母の姉妹たち)は最強で、なにかというとすぐに

集まり、結束し、コトにあたる。私は、母とこのオババ全員に育ててもらった

感じがする。例によって寄り集まっている時、まだ若かった母がヒステリーを

起こして小学生の私を叱ると、一番年長の叔母が「気分で叱るんじゃないっ!」

と母を叱る。いつでもだれかがだれかの子どもを見ていて、イケナイことを

するとだれの子どもだろうが、お尻をペンペンした。母が病気で寝込めば、

交替制で泊り込んでくれたりもした。おかげで騒々しい一家だなぁと思った

ことはあるが、寂しさを感じたことなど一度もなく育った。核家族化なんて、

わが一族にはとんと無縁である。

2月下旬、このオババ軍団が私のマンションにやってきた。私にちょいとした

ヨイ事があったため、お祝いにきてくれたのだ。彼女たちはマイブームも共有

するらしく、ここ数年のオババたちのアワーブームはパッチワーク。老眼鏡を

かけながらチクチク縫っては、作品を自慢しあいっこしている。今回もご祝儀

とは別に手作りお雛様を持ってきてくれた。一体が片手に乗るほどのサイズ

だが、風物詩とは無縁のドタバタ生活を送っている私には、なによりの贈り物。

感謝の気持ちを込めて「ぼんぼりが一番カワイイ」と言ったら、全員に叱られた。

今ではこのオババたちも老齢化したため、横浜のある街に固まって住み始めた。

ちょっと歩けば、駆けつけられる距離である。オババ姉妹たちはそれぞれ嫁に

行って他家の人間になったはずなのに、ご近所さんになってしまった。各ダンナ

たちが寛容なのか、オンナが強いのか。わが一族の場合は後者であることは

間違いない。私はこのDNAを引き継がずに心優しいオンナに成長してよかった

ざます。ま、嫁にいってたら、同じDNAが顔を出したのかもしれないが。

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チビっ子ロケ

Toakun

世界の子どもを被写体としたカレンダーを17年間、ディレクション

し続けてきた。国内でも広告宣伝用のキッズロケが日常茶飯事

なので、お子ちゃまロケに関してはエキスパートでござる。

ヘンテコリンなコピーライターだが、ボスの教育方針が「コピー

ライターといえども現場に出て、リッパなディレクターとなれ!」

だったので、こうしてリッパに育てていただいた(ホンマかいな)。

成長の証としてはまず、選択眼が育った。被写体となる子は顔が

かわいけりゃいいってものじゃない。顔立ちが整っていても目ヂカラが

ないと、写真になった時にインパクトが落ちる。逆にそんなに美形

ではなくとも、目ヂカラがあり、好奇心旺盛の子だと合格となる。

この選択眼はなかなか養えず、第一印象で写真にした時にイイか

どうかがわかるまでは、けっこう年月がかかった。

次の成長ポイントはロケ現場。自然な笑顔を引き出すためには、

カメラの横に立って、歌って踊っての大サービスを繰り返す。

その場でジッとしてほしい時は紙芝居作戦も決行する。ハタから

見たら、マチャミチックだろうが、そんなこたぁかまっちゃいられない。

笑顔の引き出し方は年齢&月齢によっても異なる。3歳児以上は

その時に興味がある対象物を使う。従って、今のチビどもの

ブームはなにか、旬のお歌はなにかを日夜勉強しておかなくては

ならない。男の子なら旬のヒーローものの決めゼリフやポーズ、

女の子なら今はラブベリである。これを熟知しておかないと、

小バカにされ、撮影もうまくいかない。

ごく自然ないい表情を引き出すためには、お友だちになっておくことも

大切である。チビッ子たちには「tamaちゃん」と呼ばせ、いっしょに

遊びまくってオモロイお姉さんだと認識させておく。けれど、仲良く

なりすぎて同列とみなされ、言うことを聞かなくなっても困るので、

友だち以上&幼稚園の先生未満という難しいポジションをキープ

しなくてはならない。ちなみにウチのロケはしつけもキチンとやり

ますデス。ロケとはいえ、ベタベタに甘やかすのは、ポリシーに

反するので、たとえばスタッフからアメをもらった子がなにも

言わないと「なんて言うのかな?」と促す。その子は次になにかを

もらうと「ありがとぉっていったぁ」と報告にくる。

これまで延べで800人近くを撮った。だが、これはイケルぞ!という

モデルちゃんは、めったにお目にかかれない。この赤ちゃんは、

久々に出会った大器で、その笑顔はまさしくハッピースマイル。

人を幸せにしてくれる笑顔なのだ。しばらく成長を追いかけます

ゆえ、覚悟してね。

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えいごとえいが

Eiga

映画をよく見る。と言っても、レンタルでホームシアター組だけど。

宿願でもある英会話上達のためでもある。なんとしてもロケ先で

やりとりができるようになりたいと、30代前半に大枚払って、由緒ある

英会話学校に通った。高いお金を払えばマジメに通うだろう、やる気

にもなるだろうと思ったのだが、ここは授業料が高いだけでなく、

先生たちの‘おプライド’も高く、ちょっと私が口篭もったりトチったり

すると、大げさにため息をついたり、チッと舌打ちされたりしたから、

通うのがいやになってしまった。自分でもヒアリングは少しよく

なってきたと実感していただけに残念だったが、この上、英語まで

キライになりそうだったので通うのをやめた。やめてしまうと元の

木阿弥。それでは払った授業料がもったいないので、独学の道で

細々と続けることにした。友人のレイコさんはハワイに語学留学し、

その後も勉強を続けておられる。私も見習おうと思ったが、私の

場合、アメとムチのアメだけほしい軟弱な性格なので、続けるため

には好きなことでなければなるまいと映画を観ることにしたのだ。

ところが、映画鑑賞は大して英会話上達にはつながらなかった。

面白い映画だと入り込んでしまい、会話をヒアリングするなんこと

ぜんぜんしてないからだ。特に展開が速い24にいたっては、銃を捨てろ!

以外、字幕を追いかけっぱなしで、ちっとも役に立たなかった。

映画を頻繁に見るようになってから、タイトルや俳優名、感想などを

ノートに綴り始めた。もうすぐ800本になる。英語には役立たなくても、

シナリオの完成度やカメラワークのうまさはわかるようになってきた

ので、ま、ヨシとする。

ところで、私の映画観は偏っているらしい。まずホラーはNG。夜中に

トイレへいけなくなっちゃうからね。ハリポタやロードオブザリングなどの

ファンタジー系も興味なし。スターウォーズも「ふぅーん」程度。

不公平になるといけないから、ちゃんと見ることは見る。食わず嫌い

では感想を述べる資格はないから,ね。

あれやこれや見て、CG合成系は好みではないとわかってきた。と、

こんなことをロケの時にスタッフと話していたら、「それでは映画好き

とはいえない。映画の醍醐味とはスターウォーズやハリポタにこそ

あるのだ」と言われ、またしても「ふぅーん」気分。私にとって大切

なのは、生身の人間がこんな想いをしたということ。気持ちのヒダが

描かれているタイプが私にとっては映画である。お気に入りは、

ギルバートグレイブやマグノリアの女たち、フライドグリーントマト、

ドライビングミスデージーなどなど。ちなみに映画鑑賞効果か

どうかは定かではないが、昨年、出かけたブリスベンロケでは、

なんとかヒアリング力はキープしているようだった。

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