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2006年12月

タマ、淑女になる

Chiyoka

仕事仲間であり、大切な友人でもあるチヨカちゃんの結婚式があった。

なんともかわいらしいお嫁さんで、妹を嫁がせるような気分になり、

感激の一日であった。

こういう日、オンナにとってドレスアップは楽しい作業である。与えられた

役柄になりきるタイプの人間なので、私も当日はしっかり淑女となる。

オーストラリアで買った黒のドレスを着て、ロングコートをはおった。

行きつけの美容院で髪をキメてもらうため、自宅を出て最寄の駅から乗車。

と、スルリと腰のあたりにナニゴトか感触が発生した。「?」と思った次の

瞬間、足もとにふわふわした黒い物体を発見。ペチコートだった。

ドレスには裏地がついているので着用せずともよかったが、なんとなく

保険で穿いてきたのが運のツキ。だいたい日頃はカジュアルなので、

ペチコートは無縁である。出かける間際に引き出しの奥深くから引っ張り出し、

確かめもせずに穿くからこの有り様となる。つまり、腰のゴムがゆるみ、

スルリスルリと落下したのだ。ギョッとした後、まずはロングコートを

羽織ってきた強運に感謝。そして事態の収拾を試みる。第1ステップは

式場で脱ごうと思って穿いてきたハイソックスのゴム部分までペチコートを

引き上げ、ギュウギュウとねじ込む作戦に挑んだ。もちろん、ロングコートで

目隠しをしつつである。いくら隠していても、不自然な動きであることに

変わりはないから、車内ではなにしてんだ?と思った人もいるに違いない。

が、エマージェンシー状態の私にしてみたら、そんなこと、かまったこっちゃ

ない。ハイソックスにねじこむ=人目からは隠せる、ということである。

とりあえず、この行程は完了。ひと息ついて、さらにハタと気付く。「これで

二足歩行ができるのか?」。美容院までは辿り着けば、あとはなんとか

なる。脱いじゃえばいいのだ。けど、まさか電車内でスルリと脱ぐわけには

いかない。恐る恐る足を動かしてみると、ハイソックスねじこみ作戦はまことに

あやうく、すぐにまた落下することが判明。でも、私はこういう急場に天才的な

ヒラメキが出るんざますねー。ロケの場数をこなしてきたので、急場をいかに

凌ぐかという訓練ができているんざますの。

要は落ちなきゃいいのである。ガシっと両手をポケットに突っ込み、ドレス越しに

ペチコートをしっかりとつかんだ。これなら手を離さない限り、落下の恐れはない。

しっかりとつかんだ後は、心穏やかな淑女に戻り、平然と車窓を眺める人と

なった。めでたしめでたし。

もし、万が一、このような事態に陥ることがあったなら、この方法、お薦めします。

ただし、ポケット付きロングコート着用に限りますが。さらにはペチコートのゴムが

ゆるかった場合に限りますが。

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