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記憶の1ページ目

Kioku

いちばん最初の記憶を辿ってみる。

映像部門でいえば、グルグルまわっているシーンである。メリーゴーランドで遊んだと

いう優雅なものではない。それは1歳半(母の証言)。当時、住んでいたアパートの

階段を落っこちたのである。天地がぐるりんぐるりんと回る映像から我が人生が

スタートしている。そして、ふとんの上へとカットは移る。会社を早退して駆けつけた

青い顔の父と、もっと青い顔の母が私を覗き込んでいる光景になる。痛さも怖さも

記憶にないが、ぐるりんと回った映像だけが1ページ目に記録されてしまった。ドジな

人生を象徴しているとも言える。目が回るような忙しさを示唆していたとも言える。

音部門の記憶の1ページ目はオルガンである。幼稚園の年少で、「七夕」を演奏

しながら大声で歌っている音が残っている。ササノハ、ハ、サァーラサラと‘ハ’が

入り込む覚え方で音符と帳尻が合わなかったが、唯一、弾けた楽曲なので、

得意げに1ページ目に輝いている。

そして、香り部門の1ページ目は、一気に育って中学生。まさか幼児から中坊に

なるまでなにも匂いを嗅がなかったわけではあるまいが、なぜか中学である。

それはキンモクセイ。とりわけ、楽しかった運動会に記憶がつながっている。

町にひとつだけある中学校なので、運動会は町民がみな見に来る町をあげての

大イベントだった。学問は大してできないが、運動はちょっとしたものだったので、

このイベント時のみ花形である。リレーはアンカー、女子としては初の応援団長も

こなした。そんな運動会をはじめとして、きわめて楽しい中学時代だったせいか、

キンモクセイの香りを感じると幸せな心持ちになる。

記憶は幸せも運んでくれる。

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「ある日の想い」カテゴリの記事

コメント

チヨカさん
運動会のお弁当は思い出深いよね。栗に梨に青いミカン。
これも秋の味覚。おかずやおにぎりそっちのけで、果物
ばかり食べてました。

投稿: tama | 2006.10.10 13:08

キンモクセイの香りがすると、夏が終わったなぁ〜って実感します。運動会の時にしいていた香りだからかもしれないですね。※運動会の楽しみは、お弁当だけのどんくさ娘でしたが…(その頃から楽しみといえば食欲のみ!)。

投稿: チヨカ | 2006.10.10 12:00

れいこさん
私から見ていると、れいこさんは年を重ねているようには
見えませんけど・・・。いつまでもステキなままで。
私の目標であり、憧れの女性ですからぁ~。
更新、なるべくガンバリマス。すいません・・・

投稿: tama | 2006.10.10 11:50

キンモクセイの季節になりましたねえ〜、、、そして年を重ねていくんですねえ〜、、、ホロリ。ところで、タマちゃんもっと頻繁に更新してちょ!

投稿: れいこさん | 2006.10.09 02:42

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